僧 帽弁閉鎖不全症

<原 因> 心疾患のうち75〜80%が僧 帽弁閉鎖不全症です。老齢の小型犬に多く発生し、最 終的に心不全を起こします。遺伝的な要因もあり、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルでは3〜4歳でほぼ半数が、マルチーズでは7〜8歳で 70〜80%が僧帽弁閉鎖不全症になるといわれています。僧帽弁(左房室弁)に閉鎖不全が起こると、左心室から左心房へ血液が逆流し、それによって症状が あらわれます。
<症 状> 病気が進行すると、左心不全に よる肺水腫を原因とする呼吸困難がおこります。喉にものがつかえたような咳をしたり、運動時に座り込んだり、倒れ たりします。
<診 断> 一般身体検査においては、聴診 によって心雑音や肺音の異常がないかを検査します。咳がみられる際には心不全による肺水腫と他の疾患との鑑別が必 要となります。これらの検査で異常を認めたならば、血圧測定や心電図検査の他にレントゲン検査と超音波検査を行い、心肥大の有無、弁膜の異常や心筋の厚 さ、心収縮率を検査します。
<治 療> 心臓に対する負荷を軽減する必 要があるため、血管拡張剤などの心臓薬の投与が中心となりますが、低ナトリウム食を中心にした食事療法や運動制 限が必要です。心不全による肺水腫を併発した際には利尿剤等の投与も必要となります。
<予 後> 症状が弁膜の異常にとどまら ず、心不全や肺水腫を併発した際には、予後は非常に厳しい事が予想されますので、そのような状態にならないよう早期 発見と予防が重要となります。

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